韓日インバウンド逆転、地方空港・観光競争力が勝負を分けた(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.10 08:27
先月29日午前11時、大邱(テグ)国際空港1階到着ロビー。年末最後の日曜日にしては閑散としていた。中国上海発の東方航空便が到着したが、中国人観光客は少なかった。空港内外の様子が仁川(インチョン)・金浦(キンポ)空港とは異なる状況だった。外国人を待つ旅行会社のスタッフも、ロビーの外の貸し切りバスも目につかなかった。個別滞在観光客に会ったのは幸運だった。上海で働いているという中国人30代女性は「8日間韓国に滞在しながら釜山(プサン)などにも行こうと思っている」と話した。
午後1時40分ごろ。中国威海発の東方航空便の到着とともに出国ゲートでは若い中国人がちらほら目に入った。多くの荷物を手にしたリュ・チーさん〔23、嶺南(ヨンナム)大学留学〕は「山東省煙台市に帰省して帰ってきたところ」と言いながら「平日は韓国人、週末は中国留学生と韓国で働いている中国人がこの航空便を多く利用する」と紹介した。実際、中国大学生2人がこの飛行機便(出発午後2時40分)で帰国する予定だった。李若言さん(21、江西師範大学)は「大邱カトリック大学での1年間の交換留学プログラムを終えて威海を経由して上海に向かう」と話した。
午後4時45分ごろ、日本成田発ティーウェイ航空便が到着しながら空港がにぎやかになった。日本人は少なくなかったが、東南アジアに向かう乗り継ぎ客が大部分だった。20代の日本人男女、30代夫婦はこの日の夕方、それぞれセブとバンコク行きの飛行機に乗った。乗り継ぎの合間を利用して大邱で1泊する日本人もいた。家族と一緒に来たイズミユウスケさん(42)は「年末旅行を急いで計画したため、28日に福岡から大邱に到着して1泊してからセブに行くことになった」と話した。30代の日本人女性2人も同じケースだった。