【社説】自賛だけがあって省察はない文大統領の新年の辞
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.08 12:04
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の昨日の新年の辞は「マイウェイ」国政基調を今年も継続するという宣言だった。苦言と反対側の声を聞く代わりに、支持層だけに集中する政治に重きを置いた。所得主導成長や対北朝鮮政策でも変化の兆しは見られない。全体的に支持層を狙った「総選挙向け新年の辞」という疑問を拭えない。
文大統領は9000文字に達する新年の辞で過半数(4600文字)を経済・民生懸案に割いた。だが、冷徹な診断や国政基調の転換に関する言及なしに現実とかけ離れた自画自賛で一貫した。雇用について文大統領は「昨年、新規就業者が28万人増え、青年雇用率が13年ぶりに最高を記録した」と述べた。また「低所得1分位階層の所得が増加傾向に転じた」と強調した。さらには規制自由特区の指定など革新面での成果も並べた。