文大統領の新年の辞「開城工業団地の再開」…野党「現実認識能力の故障」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.08 08:18
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先月10日、南北関係進展を通じて破局危機の米朝関係を戻すという「南北関係先導論」を提示した。新年の辞で「米朝対話の成功のために努力していくと同時に南北協力を増進していく現実的な案を模索する必要性がさらに切実になった」と明らかにした。その間米朝非核化交渉の進度に合わせて南北関係の速度を調整したとすれば、今は南北関係で独自的な空間を広げるという趣旨だ。東国(トングク)大学のコ・ユファン教授は「昨年とは違い、今年は南北関係で身動きの幅を広げてやるべきことをするということ」と話した。
文大統領は新年の辞で金正恩(キム・ジョンウン)委員長の答礼訪問の提案とともに昨年の新年記者会見の際に取り上げた開城(ケソン)工業団地と金剛山(クムガンサン)観光に再び言及した。「開城工業団地と金剛山観光再開のための努力も続けていくだろう」と話した。今年東アジアウエイトリフティング 選手権大会および世界卓球選手権大会の北朝鮮参加、東京オリンピック(五輪)共同入場と合同チームの協議などスポーツ協力と南北間鉄道・道路連結事業にも言及した。これについて外交安保筋は「文大統領は昨年末、南北関係の独自性確保の方針を決め、関連秘書官にもこれを準備させたと承知している」と明らかにして近いうちに政府が行動に出る可能性を示唆した。