【コラム】文大統領、弾丸を噛まなくてはならない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.02 17:47
韓国政府はライドシェア「TADA(タダ)」に対して「タクシー業界との共生方案を出せ」と強要した。宿泊シェアに対しては「許容範囲と宿泊客の安全確保のために制度整備が先」としながら既存の法律を言い訳に事実上禁止した。遠隔診療も10年以上テスト事業だけを繰り返している。このような現状のため、企業の海外脱出は当然の現象だ。NAVER(ネイバー)は子会社LINE(ライン)を通じて日本で遠隔診療を始めた。現代車も国内投資を断念して東南アジアとインドのライドシェア企業に5億7500万ドルも注ぎ込んだ。
ヨーゼフ・シュンペーターは革新を創造的破壊と言った。米国情報技術財団のロバート・アトキンソン博士はソウル講演で「韓国は破壊なき創造を望んでいるようだ」とし「残念だがこれは不可能」と話した。革新には葛藤と抵抗がつきものだ。どのような被害もなく全員が幸せな革新などない。アトキンソン博士は先週、文化日報とのインタビューで「米国には『弾丸を噛む(Bite the bullet)』といフレーズがある」と紹介した。南北戦争時期、麻酔剤がなく手術する時にケガ人に弾丸を噛ませて苦痛を分散させたということだ。助かりたかったら歯をくいしばって激しい苦痛に耐えなければならないという意味だ。革新は古い産業が縮小して新産業の比重が大きくなる激しく強烈な陣痛だ。弾丸を噛むように辛く厳しいことだ。