【コラム】文大統領、弾丸を噛まなくてはならない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.02 17:46
韓国のフードデリバリーアプリ大手の「出前の民族(ペダルウィミンジョク」がドイツ資本に売却されたことをめぐり騒々しい。民族の情緒を裏切ったとし「腹違いの民族(ペダルンミンジョク)」「ゲルマン民族」と呼ぼうという怒りが噴出している。だが、創業9年で売上額3193億ウォン(約300億円)、営業利益586億ウォンのベンチャーが40億ドル(約4350億円)で売却されたことは、デジタル革命時代を知らせる最も明らかなシグナルだ。
デジタル伝導師である成均館(ソンギュングァン)大学のチェ・ジェブン教授は最近、「ポラムチューブ」に頻繁に言及している。6歳のポラムは1人YouTubeで年間数十億ウォンを儲け、ソウル清潭洞(チョンダムドン)に95億ウォンのビルも買った。するとSBS(ソウル放送)の時事番組『それが知りたい』は児童虐待だとして攻撃した。従来のものさしなら、放送通信委員会と女性家族部の厳しい措置でポラムチューブは今ごろなくなっていただろう。だが、全世界3300万人の子どもたちを熱狂させて世界1位のキッズ放送局に成長した。逆に大人が作るKBS(韓国放送公社)の子供向け番組『テレビ幼稚園』視聴率はたった0.2%だ。チェ教授は「大人の古いものさしで子どもたちの未来を踏みにじっている」と批判する。