「クリスマスプレゼント」Dデー…世界は金正恩氏だけを見つめている
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.25 08:33
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が地球村の名節であるクリスマスでも主役だ。北朝鮮が予告した「クリスマスプレゼント」のせいで地球村には「北朝鮮警報」が下された。韓半島(朝鮮半島)の上空には、クリスマスイブに米軍通信情報把握機「リベットジョイント」と地上監視機「ジョイントスターズ」が飛んだ。ABC放送によると、米国では連邦空港局(FAA)が「今年の年末、または来年初めの」長距離ミサイル発射に備えた警戒令が下された。
金委員長の「クリスマスプレゼント」をめぐっては、韓米で大陸間弾道ミサイル(ICBM)・人工衛星・核交渉中断・核実験などさまざまな予測が出てきた。一部では「単発性プレゼント」ではなく、核交渉中断宣言+人工衛星発射+ICBM発射など、来年初めまで続く順次的「プレゼントセット」という予測もある。どうなろうとも北朝鮮は虚を突いて挑発するというのが北朝鮮専門家の大筋の見解だ。
昨年6月、シンガポールでの初めての首脳会談をはじめ、ドナルド・トランプ大統領を相手にした金委員長の「取引計算書」は損する商売ではなかった。金委員長は北朝鮮人権弾圧の責任者からトランプ大統領の交渉相手に変わった。北朝鮮は今年5月以降、短距離弾道ミサイルや大口径ロケット砲、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などを13発も撃ったが、トランプ大統領は「小さいもの(smaller ones)」として無視した。そのせいで北朝鮮の弾道ミサイル開発を禁止した国連安保理決議の代わりに短距離は問題ないという「トランプ・スタンダード」が登場したような様相だ。