【コラム】文在寅政府の国政壟断疑惑事件(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.16 09:48
禹柄宇(ウ・ビョンウ)元青瓦台民情首席の12日裁判所への出席は身軽だった。10人余りの支持者らと挨拶を交わして控訴審法廷へ向かった彼の表情は一層余裕があるように見えた。法廷傍聴客は20人余りだった。朴槿恵(パク・クネ)政府国政壟断勢力の中の1人と名指された禹氏に対する世論の関心が大きく減ったようだった。国政壟断の黙認と不法査察などの疑惑で起訴された彼はこの日の裁判でも職権乱用の法理的な問題点を指摘した。1審裁判所が民情首席の職務範囲を幅広く解釈したことに対する反論だった。
禹氏を含んで国政壟断の勢力と名指された人々には国家権力を私的に使った疑惑が適用された。国家情報院などを動員して選挙に介入し、ブラックリストの作成で「政敵除去」に活用するなど反憲法的な行為をしたということだ。彼らに対する裁判所の判決を引用すれば①昨年青瓦台(チョンワデ、大統領府)の蔚山(ウルサン)市長選挙介入疑惑②ユ・ジェス前釜山(プサン)副市長に対する監察をもみ消したこと③ウリドゥル病院を優遇した融資も国政壟断と見なされる可能性が大きい。韓国党はすでに「国政壟断3大事件」と定義した。各事件だけでも政権が危機を迎える可能性が大きい状況で泣きっ面にハチのように一気に事件が起きて政権末期の現象を連想させる。個人犯罪といえるチョ・グク前法務部事件とは質が違うということだ。青瓦台の要職を務めた特殊通と呼ばれる前職検事は「昨今の検察捜査は執権3年目だと見られないほどこの政府に対する疲労症を見せている。政界の実力者の関与疑惑が確認されれば、レイムダックの現象が加速化するものと懸念される」と話した。