【現場から】アウシュビッツに行ったメルケル首相、真珠湾に沈黙の安倍首相
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.09 07:08
今月6日(現地時間)、ポーランドのアウシュビッツ強制収用所には歩を進める足音だけが静かに聞こえてきた。ドイツのアンゲラ・メルケル首相が就任後初めてアウシュビッツを訪れたのだった。メルケル首相の横に並んで立ったのは、ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相だった。2人はユダヤ人の処刑場所である「死の壁」に向かって頭を下げた後、黙祷を捧げた。ポーランドとドイツの国旗がかけられた花輪2つが並んで置かれた。
メルケル首相がここを訪れたのは、アウシュヴィッツ=ビルケナウ財団が設立10周年を迎えたためだった。メルケル首相は関連資料と遺物を保存するための基金として6000万ユーロ(約72億円)を拠出した。監視塔や犠牲者の靴など、過去のドイツ・ナチスの残虐行為を象徴する遺物保存に巨額の国家予算を寄付したのだ。これが初めてではない。10年前、財団設立の時も独政府は同じ金額である6000万ユーロを寄付したことがある。