【中央時評】韓国保守の回復弾力性と文在寅政府(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.13 11:12
保守の自己犠牲的な回復弾力性はさらに劇的だ。40周忌を迎える朴正煕(パク・チョンヒ)の死去を招いた10・26事態はキム・ジェギュの銃弾によって突発したが、彼を通じて釜山(プサン)・馬山(マサン)のデモ群衆と学生の被害を防ぎ、維新体制は流血なく弔鐘を告げたその悲劇は流血鎮圧を防止することで実際、朴正煕を集団殺傷という大悲劇と汚名からも救出した。盧泰愚(ノ・テウ)の6・29宣言は6月抗争の民主化への熱望を受け入れると同時に、流血事態のない軍部権威主義の終息および民主的開放と共に保守執権延長の道を切り開いた。6・29は韓国民主化の過程を安定させた礎の一つだった。金泳三(キム・ヨンサム)による金大中の秘密資金捜査中断指示は大統領選挙の破局危機を乗り越えるとともに検察の捜査でない国民の選挙を通した議会民主主義の持続および建国以来最初の平和的政権交代の土台を築いた。議会民主主義者である金泳三の業績だった。
朴槿恵(パク・クネ)弾劾当時、62人の保守議員の選択は大統領に対する裏切りを越えて国家の混乱と国政壟断を片付けようとした決断であると同時に国民の熱望を受け入れた選択だった。もちろん、当時国民世論に忠実な選択に対する後代の評価は-金泳三の捜査中断の選択に対する金大中政府の業績との関係のように-逆説的にも文在寅の成功にかかっている。後者の失敗は前者の再評価を呼び起こすためだ。