【時視各角】「公正の罠」に陥った文在寅政府
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.09 11:04
馬(成長)ではなく馬車(所得)を前面に出した馬夫2人が結局どちらも交代になりそうだ。ああだこうだと言い争った末、馬夫の一人は胸中に隠してあった言葉を吐きだした。「経済危機ではなく政治的意思決定の危機だ」。馬夫などではなく馬主が問題という意味にも聞こえる。
文在寅(ムン・ジェイン)政府の経済運用3大軸は所得主導成長・革新成長・公正経済だ。「公正経済によって大企業の集中力を解消し、中小企業や自営業者、労働者に恩恵を還元できるようにする。これだけではやや不足しているので、革新成長で投資と雇用を増やす」。洪永杓(ホン・ヨンピョ)民主党院内代表が数カ月前にポットキャストに出演してした説明だ。もっともらしく聞こえるが、精巧な論理とは言い難いようだ。これと逆行している現実を見ると、「希望事項」というにもバツが悪い。