【コラム】自動運転車が事故を起こせば過失の割合は?=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.06 11:29
自動運転車が事故を起こせば過失の割合は何対何になるのだろうか。自動運転車はスピード違反や信号違反をせず安全に運転するため、相手が100%過失を負担することになるだろうか。2017年に米サンフランシスコで発生した事故を見ると必ずしもそうではない。事故の経緯はこうだ。GMの自動運転車は車線変更する賢い人工知能を備えていた。自動運転車は走行中、隣の車線が空いていると判断して車線を変更しようとした。しかし前の車が速度を落とすと急に元の車線に戻った。すると、前の車が車線変更をすると判断して速度を上げた後方のバイクが自動運転車に衝突してしまった。
バイクの運転者は自動運転車が前の車の流れを考慮せず無理に車線変更を試みたのが過失だと主張し、訴訟を起こした。もちろん速度を上げたバイクの運転者にも過失が一部認められるはずだ。この事件は自動運転車と人間の過失の割合を決める世界最初の訴訟となった。後に双方の合意で終結して判決は下されず、GM側がバイク運転者にいくら支払ったのかも伝えられていない。