煉炭配達して文大統領を育てた母親・姜韓玉さん死去(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.30 08:25
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の母親である姜韓玉(カン・ハノク)さんが29日、老患で死亡した。青瓦台(チョンワデ、大統領府)高ミン廷(コ・ミンジョン)報道官はこの日、「文大統領の母親、姜韓玉さんが29日、享年92歳を一期として亡くなられた。文大統領は故人の遺志に従い、葬儀は家族で静かに行う予定であり、弔問と弔花は丁重にお断りするという意向を伝えた」と話した。高報道官は「哀悼と追慕の意向は気持ちで伝えるよう願う」と付け加えた。葬儀は3日間、家族葬で行われる予定だ。
文大統領の幼い時代は故人が1人で責任を負った。文大統領の父親である故・ヨンヒョンさんは日帝時代に名門の咸興(ハムフン)農高を卒業して興南市庁農業係長を務めたエリートだったが、韓国戦争(朝鮮戦争)で避難して韓国側に来た後、事業をして困難を強いられた。「経済的に無能だった」(自伝『文在寅の運命』)という父親の代わりに生計を立てたのが故人の母親だ。救護物資である衣類を市場の屋台で売り、煉炭を家ごとに配達した。父親は文大統領が軍隊を除隊した後、進路問題を悩んでいた1978年、心臓まひで息をひきとった。