【コラム】韓日過去史の「遠心力」大きくなり安保・経済の「求心力」消える
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.10.20 10:18
李洛淵(イ・ナギョン)首相の22日の天皇即位礼出席と文在寅(ムン・ジェイン)大統領の親書伝達でこれまで最悪に突き進んでいた韓日関係に多少改善の兆しが見えている。だが大韓海峡の間にはあまりにも敏感な感情対立と葛藤が長期間持続しており、生半可な期待をするには超えなければならない山がとても多い。9カ月間にわたり日本の慶応大学で訪問学者として活動し現地の政治家、学者、ジャーナリストと会い日本の本音が何なのかを探求してみた。
両国の対立の核心は安倍政権のいわゆる右傾化政策とそれに対する韓国の激しい反発といえる。朝日新聞の箱田哲也論説委員は「韓日関係悪化は韓国側の日本に対する無知と日本側の悪意が作り出した共同作品」と話した。日本メディアは哨戒機問題の際に安倍総理室が岩屋毅前防衛相の意見を無視して強硬対応を主導したと報道した。岩屋前防衛相は「当時の対立の際にもう少し時間をかけて韓国と対話していたなら両国関係は現在とかなり違っていたのではないかと思う」と話したことがある。安倍政権の悪意を疑わせる部分だ。韓国政府の日本に対する理解不足が洗練されていない対日外交で不必要な日本の嫌韓を招いたという批判もあった。