【中央時評】混沌の政治終わらせて経済危機防がなくては=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.17 08:52
青瓦台(チョンワデ、大統領府)は、韓国経済の成長率は英国、フランス、ドイツ、日本など主要先進国より高くまだ危機ではないとした。しかし韓国の経済成長率はIMFの先進国グループ39カ国のうち中間レベルだ。中小企業人、自営業者、青年失業者など困難を経験する国民が多い。堅固に見える指標だけ集めて「まだ危機ではない」と大声を張り上げるだけで国民が感じる不安と危機感は解消されない。景気を回復させ成長潜在力を高める信頼できる政策が必要だ。
IMFのゲオルギエバ総裁は、韓国政府がインフラと研究開発に投資を増やすべきと勧告した。非生産的な支出は減らし景気活性効果が大きく成長潜在力を高められる部門に財政支出を増やさなければならない。企業の設備投資、教育・訓練、研究開発を促進する果敢な税金引き下げと補助金政策も考慮してみる必要がある。IMFは新興国が労働、金融、貿易、政府部門の改革で生産性を高めるべきと勧告した。韓国は何より労働市場と政府部門改革が必要だ。世界経済フォーラム(WEF)の「2019年グローバル競争力報告書」によると、韓国の国家競争力は13位だが賃金決定の柔軟性は84位、雇用・解雇慣行は102位、労使協力は130位、政府政策安定性は76位、政府規制の企業負担は87位と非常に遅れている。