【社説】北朝鮮での閉鎖的サッカー試合が見せた南北関係の現住所
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.16 12:05
昨日の夕方、多くの大韓民国の国民はこれまでに一度もなかった経験した。平壌(ピョンヤン)で行われた北朝鮮とのサッカーワールドカップ(W杯)予選の試合状況を「前半20分現在0:0」という「文字中継」で見ることになった。29年ぶりの南北代表サッカー試合のテレビ中継が北朝鮮側の態度で不発に終わったのだ。北朝鮮当局は放送中継要員の訪朝だけでなく、自ら撮影した中継映像のリアルタイム送出も拒否した。理由に関する説明もなかった。
北朝鮮当局が提供することにしたのは、試合の実況が入った動画DVDを選手団の出国前に渡すのがすべてだ。DVDを持った選手団が北京経由で帰国し、画質調整などの作業を終えた後、ようやく韓国のサッカーファンは試合の場面を見ることができる。5G通信網のおかげで個人が高画質でリアルタイム放送ができる時代に、このようなことが生じたのだ。