遺伝子オーダーメードがん治療、生存3カ月延ばす…サムスンソウル病院が世界で初めて効果立証
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.16 10:44
末期胃がん患者へのオーダーメード型治療の道が開かれた。サムスンソウル病院の研究陣が末期患者の遺伝子を分析し8種類の抗がん新薬を選んで投与したところ生存期間が3カ月増えた事実を確認した。サムスンソウル病院血液腫瘍内科のイ・ジヨン教授、キム・スンテ教授、カン・ウォンギ教授、病理科のキム・ギョンミ教授、消化器内科のイ・ヒョク教授の共同研究チームは転移性(末期)胃がん患者の遺伝子を基に個人に合わせた治療をしたところこうした効果が出たと15日に明らかにした。遺伝子基盤のオーダーメード治療効果を立証したのは世界で初めてだ。
研究チームは2014年3月~2018年7月にサムスンソウル病院、東亜(トンア)大学病院、慶尚(キョンサン)大学病院、昌原(チャンウォン)サムスン病院、嘉泉(カチョン)大学病院、梨花(イファ)女子大学病院の6カ所の病院で1次抗がん治療を終えた末期胃がん患者772人の遺伝子と蛋白質を分析した。彼らは1次抗がん治療に失敗し病状の快復が見られなかったり悪化している患者だ。このうち715人の遺伝子分析に成功し、彼らの遺伝子変移を確認した。RAS、TP53、PIK3CAなどがん関連8種類の遺伝子の変移を確認したが、変移が1個以上確認された患者が105人だった。