「ノーベル賞患い」の季節…韓国は日本に追いつくことができるか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.04 07:18
基礎科学研究資金を支援する韓国科学財団は1977年に作られた。また、実質的な研究基盤を作った「創意的研究振興事業」は1996年に始まった。名実共に基礎科学総合研究機関であるIBSが作られたのは2011年で、まだ10年も経っていない。
だが、このような「蓄積の時間」の格差が存在しているにも関わらず、最近になって韓日間の基礎科学研究の差は大幅に短縮されている。特に一部の上位圏研究者グループでは韓国も頭角を現わしているというのが科学界の評価だ。実際、国際学術情報分析企業のクラリベイト・アナリティクス(旧トムソン・ロイター)の分析結果によると、論文の質的水準を見ることができる被引用世界最上位圏研究者部門で、韓国は日本に劣らない傾向にある。最近5年間の被引用上位0.01%研究者である、別名「ノーベル賞有力候補リスト」には日本が7人、韓国は3人が入っている。KAISTのユ・リョン教授(2014年)と成均館(ソンギュングァン)大学のパク・ナムギュ教授(2017年)、蔚山(ウルサン)科学技術院(UNIST)のロドニー・ルオフ教授(2018年)だ。
被引用上位1%研究者(HCR:Highly Cited Researcher)の数を見ても韓国は日本に決して遅れを取っていない。昨年は韓国は53人、日本は90人水準だ。ここ数年間で韓国の科学技術の底力が着実についてきたことを示す証拠だ。