韓経:韓銀ハト派の「物価安警告」…「消費冷え込んで金利政策無力化」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.19 15:02
韓国銀行(韓銀)の辛仁錫(シン・インソク)金融通貨委員会委員が18日、「物価安が定着する場合、消費心理が冷え込んで金利政策が無力化することもあると警告した。先月、消費者物価が過去初めてマイナスに転じると、韓銀は「原油価格など供給要因による一時的現象」と評価したが、辛委員は最近の物価安が不況を触発する大型悪材料になりかねないと強調したのだ。事実上デフレーションの可能性まで考慮していると解釈される。
辛委員はこの日、ソウル世宗大路の韓銀本館で開いた記者懇談会で「消費者物価の下落が期待物価上昇率(インフレーション)の低下につながっている」とし、このように述べた。辛委員は期待物価上昇率が2013年末の2.9%から今年8月現在2.0%に落ちたと説明した。辛委員は今のように消費者物価上昇率が0%台に定着すれば、国内経済も少なからず打撃を受けると懸念を表した。
辛委員は「期待物価上昇率の下落を続けば、経済主導者の消費心理を委縮させる危険がある」とし「価格下落が予想されれば(経済主導者は)消費を急ぐ理由がない」と話した。また「結果的に消費者と生産者の経済心理がさらに冷え込む悪循環が続くことになる」と指摘した。