【グローバルアイ】拍手を受けて昇進した金杉氏の空席
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.06 08:13
「ご飯を食べたことを話してはいけないのか。大したことではないようだが…」
先月29日、日帰りで韓国を訪問して局長級協議を行って帰国した金杉憲治・日本外務省アジア大洋州局長が後輩の前で独り言のようにつぶやいたという言葉だ。自身と韓国側カウンターパートの金丁漢(キム・ジョンファン)外交部アジア太平洋局長が昼食を共にしたかどうかを韓国外交部が記者団にまともに確認しないことに対してだ。外交部は会見で「日程は合意した部分だけを発表することにした」とし、関連する言及を避けた。日本外務省によると、2人は会談会場のある外交部庁舎からほど近いフォーシーズンズホテルのイタリアンレストランで一緒に食事をした。食事時間まで含めれば2時間30分程度ほど額を突き合わせたという。日本の記者はこのような内容ぐらいは皆知っている。2016年6月から外務省で韓半島(朝鮮半島)外交を管轄してきた金杉局長が3日に発表された外務省人事で外務審議官(経済担当)に昇進した。外務審議官は「事務次官」に次いで、官僚では2番目に高い地位となる。昇進は祝うべきことだが、韓日関係に少しでも関心がある人々の間では「金杉氏が離れた両国関係が心配だ」という懸念が出ている。日本の国益のために働くものの、相手の立場を理解しようと努め、何より両国関係改善に情熱を持っていたためだ。