【グローバルアイ】要職を掌握する日本の「積弊」たち
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.28 07:54
李洙勲(イ・スフン)前駐日大使当時の政府情報筋の話だ。「李大使も苦労が多い。慰安婦合意見直しの時、政権の核心には合意破棄を主張した人がいた。李大使は『破棄はいけない、対日外交があまりにも厳しい』と反論を続けた。すると政権の核心から『もう日本人のようになってしまったのか』と言われたという。合意がまだ破棄されていないのは李大使のおかげでもある」。日本専門家でない李大使を派遣した後、彼が望み通りに動かないため、政権の実力者が「なぜ言う通りにせず反旗を翻すのか」という趣旨で圧力を加えたという内容だ。政権の核心が主導する外交の断面だ。
慰安婦合意だけでなく徴用問題も、対日外交だけでなく対米外交も同じだ。韓国の外交当局の対応を見ると、現場の状況を反映していなかったり脈絡に合わないという印象を受けることが多い。「上層部が答えを決めておいて、状況をそれに合わせようとするため、外交部が『事故処理班』レベルに転落した」「積弊清算が強調され、過去の政権で活躍した人たちが冷遇され、予想できない人物の要職抜てきが続き、外交力量が落ちている」などの指摘も大きく見ると似た脈絡だ。