【コラム】就職活動中の学生に飛び火した韓日葛藤(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.05 08:48
国際的に知名度が高い大企業に合格したことで就職難から解放された大卒女性キム・スヨンさん(仮名、23)に新たな悩みが生じた。来年4月の入社日を待てばよい状況だが不安を感じるのは、キムさんの就職先が日本企業であるからだ。韓日関係が悪化した中、日本が追加の報復措置として韓国人対象の就労ビザを制限する可能性があるという報道が出るたびにキムさんはドキッとする。キムさんは10月1日に「内定式」に出席した後、就労ビザを申請する予定だ。その間にビザ制限措置が取られれば、30社以上に履歴書を出しながら苦労して手にした合格通知書が台なしになってしまう。キムさんは「合格はしたが薄氷の上に立っている感じ」とし「どうなるか分からないので実名と会社名は伏せてほしい」と語った。
7月に上場企業のIT企業から合格通知を受けたペク・ウンヨンさんの悩みも似ている。ペクさんは韓日関係が悪化してから関連ニュースを検索するのが日課になった。「採用方針に変わりはない」という人事担当者の言葉には安心したが、やはり気になるのはビザの問題だ。「ビザの発給を受けるまで以前より時間がかかる」という話がすでに出ている。