【社説】「帝王的大統領権力の腐敗」に警告した大法院判決=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.30 12:04
朴槿恵(パク・クネ)前大統領の賄賂容疑に対する控訴審の有罪判断をそのまま認める大法院(最高裁)全員合議体の判決が言い渡された。朴前大統領が起訴されて2年4カ月間、いわゆる「国政壟断」事件裁判をめぐって絶えなかった法的な論議が事実上一段落したとみられる。前職大統領が法の断罪を受けたこの事件が韓国政治に与える意味を再確認することで不幸な歴史が繰り返されないように取り組むべきだ。
昨日、大法院全員合議体は朴前大統領と崔順実(チェ・スンシル)被告、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン副会長などに対する上告審で原審判決を破って事件をソウル高裁に差し戻した。朴前大統領の場合、1・2審裁判所が他の容疑と別に言い渡すべき賄賂容疑を分離宣告しなかったという理由だった。重要なのは被告人別に2審裁判所の意見が分かれて判決した部分が整理されたという事実だ。サムスンが崔被告の娘、チョン・ユラ氏に提供した馬3匹〔34億ウォン(約3憶円)相当〕と冬季スポーツ英才センターに支援した16億ウォンに関連した賄賂容疑が主な争点だった。