【コラム】安倍氏の側近も経済報復はやりすぎだったというのに…(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.29 09:04
すでに全体図が鮮明になった。日本国民の反韓感情と米国の黙認が安倍氏の武器だ。中国のTHAAD(高高度ミサイル防衛)報復に言うべきことが言えずにあたふたしている韓国を叩き、日本が戦争できる国になって中国を共に牽制する構図は米国にとって悪いものではない。実際、米国は韓国の必死の仲裁要請に沈黙を続けている。米国が韓国側に立ってくれるという期待は非現実的だ。
残ったカードは日本人の反韓感情を鎮めるだけだ。それでこそ安倍氏の暴走を制御することができる。WTO提訴に行けば有利だが判定までは数年がかかる。経済報復の火が居間まで迫っているではないか。日本人たちは「韓国が約束を守らないから腹が立つ」と言う。慰安婦合意を破ったうえ、1965年韓日協定で終わった強制徴用問題で日本企業を困らせているということだ。韓国が65年体制を崩して新しい局面を作ろうとしているのではないかと疑う。我々としては胸のつぶれる思いだが、これが日本国民の感情だ。