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「Don’t approach」 韓日中露の戦闘機数十機が独島の空に

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.24 08:43
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3日、中国とロシアの軍用機5機が東海(トンヘ、日本名・日本海)韓国防空識別圏に無断進入した。このうちロシアの1機(A-50)は独島(ドクト、日本名・竹島)近隣領空を2度も侵犯した。韓国空軍はF-15Kなど戦闘機を出撃させ、約360発の警告射撃をした。

23日午前、東海上空では韓国・中国・ロシア・日本の軍用機が数十機も飛行した。中露の戦略爆撃機が東海上空に入ってきたからだ。韓国軍のKF-16戦闘機1機が独島領空を侵犯したロシアのA-50空中早期警戒管制機の1キロ前方に機関砲警告射撃をし、緊張感はピークに達した。

 
始まりはこの日午前6時44分ごろ。中国のH-6戦略爆撃機2機が離於島(イオド)北西側から韓国防空識別圏(KADIZ)に無断進入した。KADIZは領空ではないが、進入前に韓国に知らせるのが慣例だ。中国の戦略爆撃機編隊はKADIZと日本の防空識別圏(JADIZ)を出入りしながら北に移動した。

午前8時33分ごろ、東海の北方限界線(NLL)を越えた中国編隊はロシアの戦略爆撃機Tu-95(2機)と合流した。ロシア編隊は終盤にジグザグ航路を描いた。中国と約束した時刻・地点で合流しようと速度を遅らせる動きと観測された。

その後、中露連合戦略爆撃機編隊はロシアが前を飛行し、3.7-5.6キロ離れて中国編隊が追っていく形でKADIZに無断進入した。韓国軍関係者は「中露が共にKADIZに無断進入した事例は初めて」と述べた。中露連合編隊は9時4分ごろ鬱陵島(ウルルンド)南側でKADIZを離脱し、南下した。中国編隊は自国に戻り、ロシア編隊は自国に向かいながらKADIZにまた無断進入した。

この日、韓国空軍のF-15KやKF-16など戦闘機計18機が緊急発進した。当時、航空自衛隊からもほぼ同じ数のF-15JとF-2戦闘機が飛行したという。

これとは別にロシアのA-50空中早期警戒管制機1機は午前9時1分ごろKADIZに入った後、9時9分ごろ独島領空を侵犯した。中央防空統制所(MCRC)は公用周波数でA-50に対して「接近するな、接近すれば警告射撃する(Do not approach or you will be fired)」と30回ほど放送したが、A-50は応答せず無視した。

これに対しKF-16はフレア(敵のミサイルを避けるためにばら撒く閃光弾)を10発ほど発射した後、機関砲80余発を撃った。韓国合同参謀本部の関係者は「領空を侵犯した外国軍用機に対する最初の警告射撃」と述べた。

3分間ほど独島領空を飛行したA-50は9時12分ごろ南に抜けたが、方向を変えて9時33分ごろ独島領空をまた侵犯した。KF-16はA-50の前方に向けてフレア10発と機関砲280発でまた警告射撃をした。4分後に独島領空から抜けたA-50は9時56分ごろKADIZを出てロシアに向かった。

合同参謀本部の関係者は「A-50が非武装であり、高度と速度が一定であったため、警告射撃だけをした」とし「敵対行為が確認される場合に限り撃墜射撃をする」と述べた。

この日、中露の「合同挑発」は韓国領空とKADIZを無視した連合訓練の様相だった。キム・ヒョンチョル元空軍参謀次長は「中露両国の戦略爆撃機があらかじめ設定した韓国や日本の目標物を共に核攻撃する手続きを演習したとみられる」と述べた。中露編隊が東海上空を飛行する際、中国の戦闘艦2隻は離於島南側と浦項(ポハン)東側で航海中だった。訓練状況をモニタリングしたと推定される。

軍当局は中央防空統制所(MCRC)と中国北部戦区防空センター間のホットラインで数回にわたりKADIZから出るよう中国側に要求した。当初「範囲超過(自分たちの権限外)であり情報を提供できない」と答えた中国は、後に「国際法的に正常に飛行している軍用機」と伝えた。

キム・テホ翰林国際学大学院教授は「東海を抜けて太平洋に進出しようとする中露の利害関係が合致し、事前に緻密に連合訓練を企画したようだ」とし「今後、中露が訓練を口実にこうした形で挑発する事例が増えるだろう」と懸念を表した。

◆領空に入れば主権侵害、KADIZは無断進入に該当

領空は国際法上、個別国家の領土と領海の上空で構成される国の主権が適用される空間をいう。一方、韓国の防空識別圏(KADIZ=Korea Air Defense Identification Zone)は国際法上、主権が適用されない。自国の安全を確保するために領空外郭の一定地域の上空に設定する任意の空間だ。したがってKADIZに入れば「無断進入」だが、領空に入ればこれを越える侵犯行為であり主権侵害となる。一般的に領空侵犯時には警告放送→進路遮断→フレア発射→警告射撃の段階を経て強制着陸させるか、応じない場合は撃墜することになる。

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    2019.07.24 08:43
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    独島上空を飛行中の韓国空軍F-15K編隊[中央フォト]
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