【時論】軍が「政治の捕虜」なら国防は揺れる=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.27 14:14
東海(トンヘ、日本名・日本海)の北方限界線(NLL)から最短距離で130キロ(咸鏡北道鏡城から500キロ)離れた江原道(カンウォンド)三陟(サムチョク)港埠頭で15日朝、北朝鮮の小型木造船が地域の住民に発見された。海洋警察庁は当日、木造船発見の事実を青瓦台(チョンワデ、大統領府)と合同参謀本部・海軍作戦司令部に報告した。その後、軍の発表と青瓦台の追加の説明があったが、解消されていない疑惑がいくつもある。
海洋警察は事故発生直後から4回にわたり文書で状況を整理し、関係機関に伝えた。軍当局は最初の公式会見を事件発生2日後の17日に行った。木造船がいかなる制止もなく三陟港の埠頭に自力で接岸し、北朝鮮船員が三陟港の住民と接触して携帯電話を貸してほしいと要求した事実などが明らかになると、軍は警戒作戦の失敗という批判を受けた。事件の縮小・隠蔽疑惑が浮上し、遭難でなく越南した北朝鮮船員2人を速やかに北に送還させたことで、亡命事件の本質に対する疑問も増幅している。