韓経:【コラム】10年後の韓国を心配する理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.19 09:33
「いまはどの企業も10年後を壮語できない」。サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は先週開かれた社長団との経営戦略点検会議でこのような危機感をにじませた。サムスンが直面した現実を見ると、ただの儀礼的な修辞だと言って片付けることはできない。かつて李健熙(イ・ゴンヒ)会長が時々していた話にしてみても同じだ。「昨年の売り上げが244兆ウォン(約22兆5700億円)のサムスン電子はピークを過ぎつつあるか、すでにそうではないか」。誰が見ても危機状況にあるサムスンは、今その分岐点に立っているようだ。
「10年後を壮語できない」という李副会長の言葉を聞いて脳裏に浮かんだのはサムスンではなかった。「企業」という言葉の代わりに「国家」または「国」という単語を入れたほうが適切ではないかという考えだった。