【取材日記】黒い金で汚れた東京オリンピック招致
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.18 08:33
2020年東京オリンピック(五輪)開幕が494日後に迫った中、日本が騒々しい。オリンピック招致のために賄賂を渡した容疑で日本オリンピック委員会(JOC)のトップが辞任することになり、波紋が広がっている。昨日辞任した竹田恒和JOC委員長(71)は贈賄容疑で2016年からフランス司法当局の捜査を受けてきた。2001年から18年間にわたりJOCを率いてきた竹田委員長は2012年からは国際オリンピック委員会(IOC)委員としても活躍してきた世界スポーツ界の大物だ。しかし苦労して招致した東京オリンピックを1年4カ月後に控えて結局、辞任した。
フランス司法当局は2020オリンピック招致都市を決定した2013年のアルゼンチン・ブエノスアイレスIOC総会当時、竹田委員長が不正なロビー活動をしながら賄賂を渡したと見ている。当時、日本はスペインのマドリード、トルコのイスタンブールを抑えてオリンピック開催権を獲得した。この過程で竹田委員長はセネガル出身のラミン・ディアク元国際陸上競技連盟(IAAF)会長の息子と関係がある会社に200万ユーロ(約25億ウォン)の賄賂を渡した疑いを受けている。竹田委員長は「オリンピック招致活動をしながら契約に基づいて支払った正当な対価」と主張した。しかしフランス司法当局の判断は異なる。巨額がラミン元会長だけでなく他のIOC委員を相手にしたロビー活動に使われたことを把握した。ディアクはこのお金で仏パリで高級時計・宝石を購入したという主張も出てきた。