【時論】追い込まれた金正恩委員長の今後の選択は(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.06 11:03
ベトナム・ハノイでの2回目の米朝首脳会談は合意なく終わった。合意文1枚も残らなかったが、この首脳会談はいくつか重要な点を示唆した。双方のボディーランゲージやブリーフィングの行間を読むと、お互い「強対強」でぶつかり合ったわけではなさそうだ。
北朝鮮はこの交渉の目標を貿易禁輸の解除に設定した。11件の安保理制裁と米国の独自制裁が重なる複雑な制裁網のうち民需用経済制裁を解除することに焦点を合わせた。2016年初めの4回目の核実験後に採択された安保理決議2270号は、2006年から始まった対北朝鮮安保理制裁の質的飛躍をもたらした。核・ミサイルに関連する制裁から、北朝鮮政権の弱化を目標にする制裁に性格が変わった。