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韓経:【コラム】「三一節連休に日本に行くの?」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.27 08:55
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社会人生活10年目のNさんは三一節連休の今週末、日本に旅行に行くことにした。28日に仁川(インチョン)を出発し、2泊3日間、大阪に滞在する日程だ。2015年から始まったNさんの日本旅行は今回まで合わせると20回を超える。昨年だけ11回行ってきたのでほぼ毎月日本に行ってきたことになる。今回の旅行の主目的はインディーバンドの公演観覧。Nさんが好きなバンドの公演が連休期間に入っている。三一節連休に合わせて九州南部にゴルフ旅行に行こうと思っていたCさん(57)は計画を取り止めた。1月中旬に各旅行会社に問い合わせたところ「もう売り切れ」という回答が返ってきたからだ。

数年前から吹き始めた韓国人の日本旅行ブームがさらなる高まりをみせている。老若男女を分かたず、日本を訪れる足が絶えることなく続いている。韓日政府間の葛藤は弱くなる兆しはないが、日本を訪れる韓国観光客数は毎年史上最高値を更新している。東日本大地震が発生した2011年に前年より32%減った165万8073人を記録して以来、毎年爆発的な増加傾向だ。昨年は753万9000人に達し、この7年間で4.5倍に増えた。

 
日本観光が人気を呼ぶ理由としてよく「コスパの良さ」が挙がる。多数の格安航空会社が就航して往復飛行機券の値段が20万~30万ウォン(約1万9800円~2万9700円)程度に安くなった。早期割引、期間限定割引キャンペーンをうまく使えば往復10万ウォン以下も可能だ。1~3時間ほどの飛行時間も、週末に少し時間を作って行くには負担がない。

多種多様で清潔な食も外せない。韓国人の口に比較的よく合うところに価格も国内と大差ない。さまざまな観光スポットや繁華街があり、ショッピングするにも良いうえに治安も優れていて粒子状物質もほとんどない。航空券を安く買って宿泊や食事費を倹約すれば2泊3日基準で計50万~60万ウォンあれば十分だ。時と場所を分かたず、ほぼすべての年齢層が日本を訪れる理由だ。

だが他でもない、日帝植民統治に抵抗した三・一運動記念日に日本に行くことに対しては刺すような視線もなくはない。「なぜ三一節に行く必要があるのか」という指摘だ。今年は三一節が金曜日なので週末を挟んだ旅行客がより多いという。若者層の間には「歴史は歴史、旅行は旅行」という見方も多い。

おもしろいのは韓国を訪れる日本人も増えているという点だ。2012年347万8031人をピークに減少を続けたが2016年から増加に転じ、昨年は28.1%増の292万1360人を記録した。理由が何でも、両国を相互訪問する旅行客が増加しているという事実は歓迎すべきことだ。往来が盛んになれば誤解が解ける可能性も高くなる。韓日関係もそうなることを期待したい。

キム・ソンテ/論説委員

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