【社説】「ビッグデータガラパゴス」の韓国、公論化で突破口を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.19 10:20
最近、ビッグデータが「産業の米」という言葉を知らない人はいない。ビッグデータがなければ企業は顧客がどこにいるのか、何を望むのかを把握できない時代になっている。世界経済を主導する先端情報技術企業もビッグデータを自社のビジネス基盤にして久しい。伝統の製造業を抑えてグローバル時価総額の上位圏を掌握した「FANG4兄弟(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル)が21世紀のデジタル経済を主導する原動力もビッグデータ技術だ。これら企業は顧客が何を望むか、どの製品がよく売れるかをリアルタイムで把握し、顧客に最上の製品とサービスを提供する。ビッグデータが産業の米と呼ばれる理由だ。
米国だけではない。製造業で先進国を模倣していた中国が、第4次産業革命で韓国はもちろん西側先進国を脅かす存在になったのも、ビッグデータの活用を最大化したからだ。時価総額基準でサムスン電子より企業価値が高まったアリババやテンセントが創業から20年ほどで世界的な技術企業になったのも、ビッグデータを活用した製品開発とマーケティング、顧客個人向けサービスのためというのは広く知られている事実だ。