<第2回米朝会談>ベトナム、米国と手を握って高成長…北朝鮮の「経済ロールモデル」に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.08 14:24
トランプ米大統領が27日と28日に開催する2回目の米朝首脳会談の場所としてベトナムを選択した点には、北朝鮮の未来に対するメッセージが込められている。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に対し、核を放棄して韓国・米国と協力すればどのような成果を得られるかを確実に知らせる、「ベトナムを見よ」という提案になるからだ。これは昨年6月12日のシンガポールでの首脳会談よりも明確な対北朝鮮メッセージとなる。シンガポールは権威主義型の一党政治体制を維持しながらも成長したという点で、金委員長の関心を引くモデルだ。
北朝鮮の労働新聞によると、金委員長は会談の前日にシンガポールの夜景を眺めながら「今後、いくつかの分野でシンガポールの立派な知識と経験を学びたい」と述べた。しかし人口550万人のシンガポールは2018年の1人あたり国内総生産(GDP)が名目金額基準で6万1716ドル(推定)にのぼり、世界9位の富国だ。物価などを勘案した購買力(PPP)基準では9万8014ドルで世界3位。正確な統計はないが、国際機関と分析家が2015年基準でGDP約250億ドル、1人あたりGDP約1000ドルと推定する北朝鮮には過度に高い目標だ。