韓経:【コラム】日本の「直説話法」を見て
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.01 09:15
日本人は直接的に話すことが殆どない。言葉を濁したり遠回しにして話したりする習慣が身についている。外国人にとってこのような日本人特有の「間接話法」を理解するのは並大抵のことではない。日本人特有の曖昧な会話の仕方を誤解して苦労したことも多かった。昨年4月、日本のある有名企業家にインタビューを依頼したところ数日後に広報室から連絡がきた。「7月までは日程が詰まっているためインタビューは難しい」とのことだった。婉曲に拒絶の意思を明かしたことも知らずに「8月中に日程を押さえてほしい」と言った。受話器の向こう側の日本人職員の慌てる姿がはっきりと伝わってきた。
ところが、この頃日本人らしくない直接的意思表明が飛び交っている。韓日関係においてのことだ。28日、日本の安倍首相は52分間行った1万2800字分の議会施政方針演説でたった一度、それも付随的に韓国を簡潔に言及しただけだった。事実上、無視したものと見られる。安倍首相は2017年までは毎年施政方針演説で韓国を「戦略的利益を共有する最も重要な隣国」と表現してきた。しかし、慰安婦合意問題で韓日間の異見が露見した昨年、慣例的に使っていた「友好的」という修飾語句が削除され、ことしは韓国に関する言及がそっくり抜けた。