韓経:【コラム】安倍氏の実利外交
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.04 08:46
最近、日本の安倍晋三首相の足取りはいつも以上に軽快だ。「失われた20年」を克服して、経済に復活の道筋をつけたうえに国際政治舞台でもこれまでにない存在感を放っているからだ。安倍氏は先週末、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議期間中、どの国の指導者よりも忙しい日程をこなした。米国、中国、ロシア、フランス、インドなどの首相と相次いで単独および3国間会談をしながら安保と経済という“二兎”をすべて捕まえた。
何よりも米国と中国の間で徹底的に実利を取ろうとする姿が際立っていた。トランプ米大統領に米中貿易戦争の緩和を注文する一方、北朝鮮非核化のための制裁維持も要請した。トランプ大統領は「歴史上、両国がこのように近かったことはなかったと思う」という言葉で満足感を示した。