負担に感じざるを得ない選択から完ぺきな熱演まで。女優コ・アソンが２月、柳寛順（ユ・グァンスン）に生まれ変わる。

コ・アソンは、１９１９年三・一万歳運動以降、韓国人が知らない柳寛順（ユ・グァンスン）の話を扱った映画『抗拒：ユ・グァンスン物語』（以下、『抗拒』、チョ・ミンホ監督）でタイトルロールの柳寛順に扮し、一世一代の熱演を予告している。

『抗拒』は１９１９年三・一万歳運動後に評判にもならなかった西大門（ソデムン）監獄８号室の中で魂だけは誰より自由だった柳寛順と８号室の女性たちの１年を追った作品だ。

ポン・ジュノ、ホン・サンス、ハン・ジェリムなど大韓民国を代表する巨匠監督が愛した演技派女優であり、ブラウン管とスクリーンをまたにかけながら安定したフィルモグラフィーを誇っているコ・アソンが柳寛順烈士に扮して熱演を繰り広げる。

コ・アソンは映画『グエムル－漢江の怪物－』『スノーピアサー』などポン・ジュノ監督の作品に相次いで出演して強烈な表情と優れた演技力で注目されていた。

それだけでなく『冬の小鳥』『オフィス　檻の中の群狼』『今は正しくあの時は間違い』などジャンルを超えた深く幅広い演技で評壇と観客の支持をほしいままにしてきた。特に『グエムル－漢江の怪物－』『冬の小鳥』『オフィス　檻の中の群狼』の３作でカンヌ国際映画祭の招待を受け、名実共に大韓民国を代表する演技派女優に君臨している。

最近ではドラマ『ライフ・オン・マーズ』『自己発光オフィス』などを通じて大韓民国の青春を代弁する共感演技で好評を受けた。

「信じて観る」女優としての地位を確固たるものにしたコ・アソンは、『抗拒』で私たちに歴史で偉人としてだけ伝わっている烈士・柳寛順という前に、１７歳の少女・柳寛順の心に寄り添い、三・一万歳運動後の柳寛順の獄中生活とさまざまな感情変化を繊細に描く予定だ。

チョ・ミンホ監督は「哀切な人生の目の光を持つ女優だ。他人の人生に対して心で理解して共感する能力が優れた女優だ」とコ・アソンに対して全幅の信頼を置いた。

ポスターの公開とともに実際の柳寛順烈士と驚くべきビジュアルシンクロ率で注目されていている中、コ・アソンもまた「実存人物に挑戦してみたかった」と伝えて、コ・アソンが表現する新しい柳寛順像に期待が高まっている。

映画『ラスト・プリンセス　大韓帝国最後の皇女』製作スタッフの作品で、私たちが知らなかった三・一万歳運動以降の話を扱った『抗拒』はコ・アソンのまぶしい熱演とともに２月２７日公開される。