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【コラム】60・70代新人小説家の登場=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.25 10:49
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4選議員を務めた辛基南(シン・ギナム)元議員が先日『ドブロブニクで出会った人(原題)』というタイトルの初めての小説を出した。「シン・ヨン」というペンネームを使った。政治を止めて小説家として第2の人生を生きるという。海軍将校として服務した経験を土台にした2作目の原稿も書き終え、3作目の小説も構想中だという。

出版記者懇談会で「子どもの時から文学が夢だった。40年かけて夢を叶えた」と話す彼の顔が明るく見えた。辛基南元議員は1952年生まれだ。

 
一昨年は宋虎根(ソン・ホグン)浦項(ポハン)工科大学人文社会学部長が初めての小説『江華島(カンファド、原題)』を発表した。当時はソウル大学社会学科の教授だった。『江華島』は江華島条約(日朝修好条規)を締結した武臣であり外交官の申憲(シン・ホン)の人生を扱っている。同書は出版関係者と映画関係者が会う釜山(プサン)国際映画祭の「ブック・トゥ・フィルム」イベントで紹介され、映画製作者の関心も集めた。

宋教授はこの小説を出して「40年間胸に抱いてきた文学への夢を叶えた」とし、満たされていると言った。昨年は2作目の長編小説『再び、光の中に-金史良(キム・サリャンを)探して(原題)』を出版した。宋教授は1956年生まれだ。

これは一種のサインではないかと慎重に推測する。2010年代の日本文学界では60、70代の新人小説家が相次いで文学賞を受賞した。日本で起こったことはその相当数が10~15年後の韓国でも起きるではないか。それはすなわち、韓国でも60、70代の新人小説家が多く出てくるという話ではないのか。

2012年に群像新人文学賞優秀賞を受けた藤崎和男氏は1938年生まれだ。藤崎氏は学習誌編集長と英語講師を務め、65歳から小説を書いた。やはり2012年には当時61歳だった桐衣朝子氏が小学館文庫小説賞を受けて作家デビューした。2013年には75歳の黒田夏子氏が『abさんご』で日本最高権威の新人文学賞の芥川賞を受賞した。昨年も平凡な主婦だった1954年生まれの若竹千佐子氏が芥川賞を受けた。若竹氏は55歳に夫と死別した後、小説を書き始めた。

韓国で60代新人の作家群の出現を想像する最も大きな根拠は人口構造にある。ことし満60歳になる人が満30歳になる人よりも20万人以上多い。住民登録人口基準として1959年生まれが84万人余り、1989年生まれが63万人余りだ。執筆に専念する時間的、経済的余裕を備えた人も青年世代よりベビーブーム世代の方に多いだろう。

もしかすると文学に対する情熱も60代の方が20代よりも強いかもしれない。アイドルグループもYoutube(ユーチューブ)なかった時期、今より多くの若者が文学を語り夢見た。文章を書くのに途方もない体力が必要なわけでもない。それよりは人生経験と読書量が絶対的に重要だ。だから音楽・数学・囲碁と違い小説では成人の専門家を圧倒する天才少年がいない。

遅咲きの小説家が押し寄せるならば大歓迎すべきことだ。まず、活字になっていない物話がその世代の記憶に積もっているものと信じる。記録することが出来なかった事件、話せなかった理由があふれている。必ずしも韓国現代史の話でなくても良い。経綸と洞察が込められた叙述がそうしてやって来たら、軽薄短小傾向が強まっている韓国小説界の新しいエネルギーになることができるだろう。一世代近く「若い感覚」を追って韓国文学が逃したものも少なくない。

惜しくも書く訓練をして発表する機会と空間が不足している。出版環境も高齢な著者にとても友好的でない。公募展中心に新人を抜てきする韓国文学の風土を直すべきだし、作家志望者が自ら突破しなければならない地点もある。

ただ、いくつかの迂迴路は容易に作ることができるのではないかと思う。ある年齢以上を対象にする新人文学賞や、もう少し円熟した雰囲気のウェブ小説プラットホーム、専門メディア、文を書く講座などだ。日本では110年の歴史を持つ大手出版社、講談社が60歳以上を対象とするミステリー文学賞を作った。

公益的価値が充分で多くのお金がかかりそうにもないし、国家予算でそのような事業を支援すれば良いだろう。長い文章を読み書きする人が増えれば社会が発展する。理解と省察の総量がそれだけ増加するという意味だから。反対に人々が一行コメントに没頭する社会は浅く、悲惨だ。

たとえ政府の支援がなくても過去の文学青年達に文章を書くことを強く薦めたい。次のような理由からだ。

「これからは他人のための人生ではない、私の人生を暮らさなければならないと決心した。幸せな気持ちで文章を書いた」。(辛基南/小説家)

「小説を書く時、私だけが感じる喜びのようなものがある。実際、小説を書いている時が一番幸せだ」(宋虎根/小説家)

チャン・カンミョン/小説家

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