【中央時評】韓国経済、社会主義化してもいいのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.16 14:55
「これが続けば社会主義になるのではないですか」。2009年4月9日、日本参議院財政金融委員会で大門実紀史議員が日本銀行(日銀)総裁に投じた言葉だ。第1次安倍政権のテコ入れ政策によって日銀が社債やCP(企業手形)を過度に買い入れていると批判しながらだ。政府と中央銀行の介入が市場経済を萎縮させるという意味だった。大門はほかでもない、社会主義の建設を目指す日本共産党の所属だ。「今、社会主義をしようというのか」と共産党員が噛み付いたということで話題になった。
大門が韓国経済指標を見たらおそらく同じような言葉を言ったのではないかと思う。経済の財政依存度が急上昇したためだ。企画財政部によると、昨年の韓国政府の経済成長寄与度は0.8%ポイントだった。成長率が3.1%だったため、その4分の1以上を政府の腕力で埋めたという意味だ。今年はさらに高まる。成長率は低くなるが財政支出はさらに増やすことにしているためだ。