【社説】韓国政府、四角ばった政策を修正するのはそれほど大変なのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.29 15:56
冬はまだ先だというのに雇用市場はすでに真冬の寒さに凍えている。6カ月以上求職中の長期失業者は今年に入って9月までで15万人を越えた。関連統計を取り始めた1999年以来の最大記録だ。失業者があふれ返り、同期間の失業給与支給額も5兆ウォンを超えた。昨年同期比1兆ウォン近く増えた。
職にありつけないあまり、求職活動をあきらめた求職断念者は51万6000人に達した。現在と同じ基準で統計を集計し始めた2014年以降、最も多かった。職を得るのがこれほどまでに大変だが、公共機関はもちろん私企業まで請託による数人の「金の箸とスプーン」たちは血のにじむような入社競争を迂回する特権を享受した。年頭に金融監督院が調査し、検察に告発した銀行界の採用不正事件に関連し、先週初めて裁判所の判断が出た。ソウル南部地方裁判所は26日、業務妨害と男女雇用平等法違反容疑で起訴されたKB国民銀行関連者全員に有罪を言い渡した。公共機関ではない私企業の採用不正に業務妨害罪を適用して処罰した事例は多くない。民間銀行を含めた私企業の採用は、これまで企業必要に伴う人事管理の一環という点で、経営者や人事権者の裁量が幅広く認められていた。私企業の人事権乱用に警鐘を鳴らした今回の判決は、私企業公開採用も透明で公正な原則を守らなければならないという国民の法感情に符合する。