【コラム】司法府を信頼できない国は墜落してしまう=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.01 14:38
先日、帰宅中の地下鉄内で空いている席が見えた。ところが2人の女性の間だった。そのわずかな瞬間にいくつかの考えが頭を過った。席に座れば体は楽だろう。しかし下手をすると接触するする可能性がある。座ろうかやめようか。最近論議を呼んだ「大田(テジョン)食堂性醜行」の映像を何度も見たからかもしれない。昨年11月、大田(テジョン)のある食堂で女性の尻を触った疑いで起訴された男に1審で懲役6月の実刑が言い渡され、法廷拘束された。その後、拘束された男の妻が青瓦台(チョンワデ、大統領府)請願掲示板で「夫の悔しさを何とかしてほしい」と訴え、31万人が同意した。
これに共感した人たちは「あなたの家族とあなたの生活を守るために」というオンラインコニュニティーを作って集会も開くという。この人たちが主張するのは拘束された男の無罪ではない。公開された映像で明確な証拠が発見されなかったにもかかわらず女性の言葉だけを信じて有罪、それも実刑判決を出したことに対する不満だ。「襟をかすめても監獄に行く」という言葉まで出ている。この人たちは「無罪推定」すべき裁判所が「有罪推定」をしたと主張する。もちろん女性コニュニティーでは「痴漢は確実。そんな夫を信じて青瓦台に請願する夫人がかわいそうだ」というコメントもある。