【社説】韓国MERS検疫に緊張…国の危機対応能力が試験台に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.10 11:17
中東呼吸器症候群(MERS)確定患者が3年ぶりに発生した。全国で1万6000人が隔離され感染者186人のうち38人が死亡した当時の恐怖が鎮まっていない状態で起きたもので懸念と不安が大きくなっている。徹底した汎政府的な対処を要する非常事態だ。
疾病管理本部は一昨日クウェートを訪問して帰国した61歳の男性がMERS患者と最終確認されソウル大学病院隔離病棟で治療中だと明らかにした。患者と2メートル以内にいた密接接触者22人は自宅隔離状態で症状を監視している。飛行機の搭乗客440人に対しても自治体に名簿を通知して監視している。管轄保健所が潜伏期の間に連絡を取り症状が現れればすぐに報告するようにした。
MERSの潜伏期は最大14日だ。したがって21日までが今回のMERS拡散の最初の山場だ。密接接触者や搭乗客の中から追加で感染者が出る可能性があるだけに緊張を緩めてはならない。彼らが2次感染拡散対象だからだ。もちろん初期から彼らを隔離し管理することで2015年のMERS事態のように無防備な状態で患者が歩き回ることはないだけに地域社会拡散の可能性は小さいとみられる。だがこれまでの移動過程を考慮すると安心はできない。