【時視各角】ベネズエラの悲劇が韓国に与えた教訓
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.27 15:03
チャベスとマドゥロは祖国ベネズエラをつぶした。ウゴ・チャベスが政権を握った1999年当時、ベネズエラは世界最大の石油埋蔵国にふさわしく豊かだった。チャベスの失政と彼の死後に同じ路線で政権を創出したニコラス・マドゥロの虐政が重なり、ベネズエラは殺人率1位で北朝鮮にも及ばない最悪の貧困国に落ちた。南米のベネチアが凄惨な貧困国になるのにかかった時間はわずか20年。税金中毒になった政府、無償化・補助金の味を知った国民は禁断現象のために他の道に進むのを拒否した。
2人の大統領が祖国に犯した罪は、反米・自主・民族主義の情熱に酔って民生と国民経済の問題に目を向けなかったことだ。市場を軽視して迷信に似た理念にとらわれた民衆社会主義政権の荒っぽい政策は「ドランクンエコノミー(飲酒経済)」と呼ばれた。チャベスは執権13年間、石油を売って得た資金を持続可能な好循環経済構造を構築するのに使わなかった。無償福祉、最低賃金、労働時間の短縮、公務員増員のような公共支出にすべて使ってしまった。ばらまいた資金は投資と生産、雇用に結びつかなかった。ベネズエラで所得主導成長の結末はこうだった。