【社説】ギリシャとベネズエラが韓国に投げかける教訓
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.21 09:39
2015年、欧州債務危機をもたらしたギリシャが3年ぶりに救済金融体制から抜け出した。ギリシャに対する救済金融を執行した欧州安定メカニズム(ESM)側が追加プログラムの終了を宣言したわけだ。救済金融から抜け出したとはいうが、ギリシャの傷は大きかった。経済規模が2015年に比べて25%も縮小され、国民の所得と年金は平均3分1程度減少した。若年層の40%は依然として失業状態だ。仕事を探して青年層が海外に脱出したせいで、全体人口のうち20~39歳層の割合が8年間29%から24%に落ちた。
地球の正反対側であるベネズエラは最初から希望を抱き難い。生鶏を一羽買うために必要な紙幣の一束をいっぱい積み上げた写真一枚は経済破綻の現実を見せている。既存のボリバルを10万対1で額面切り下げしたが、年末までインフレーション率が100万%に達するという国際通貨基金(IMF)の展望が出るほど、状況は悲観的だ。生活苦を避けて国を脱出したベネズエラ国民は周辺国の所々で厄介者になっている。その中にも左派政権のニコラス・マドゥロ大統領は最低賃金を60倍も引き上げるなど、ポピュリズムは捨てなかった。