安保理禁輸品目の石油・軽油80トン …韓国政府、北朝鮮に搬出していた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.22 07:54
韓国政府が、開城(ケソン)南北連絡事務所共同開所のために、国連安全保障理事会が禁輸品目に指定していた製油製品およそ80トンを北朝鮮に搬出していたことが明らかになった。
21日、国会外交統一委員会幹事の鄭亮碩(チョン・ヤンソク)議員(自由韓国党)が関税庁などから入手した資料によると、今年6~7月に石油と軽油8万2918キログラムが北朝鮮に搬出された。金額にすると約1億300万ウォン(約1016万円)相当になる。このうち南側に再搬入された量は1095キログラムで、100万ウォン相当にすぎない。
該当品目は国際商品分類基準であるHSコード2710「石油・れき青油(原油は除く)」で、昨年12月に採択された国連安保理決議2397号で北朝鮮への搬入が禁止されている。これによると、製油製品の販売・供給だけでなく、移転も制裁違反に該当する。2397号は民生目的などに限って北朝鮮に供給できる製油製品の上限を年間500万バレルに定めているが、北朝鮮は今年上半期にすでに該当量以上を搬入したというのが米国などの判断だ。