<Mr.ミリタリー>韓国にTHAAD報復の中国、山東半島に「ロシア版THAAD」配備(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.17 13:00
THAAD(高高度防衛ミサイル)の韓国配備に報復した中国が「ロシア版THAAD」と呼ばれるS-400迎撃システム「トリウームフ」を先月配備した。それも韓国牽制に最も近い山東半島にだ。中国のTHAAD報復は、韓国からはTHAADを除去する一方、中国にはS-400を配備することで軍事的不均衡をつくることに目的があった。中国がTHAAD報復をした心算が表れたということだ。しかも対空防衛システムS-400はTHAADよりも優れていて、国際的な脅威になっている。最近、米国のトルコ経済制裁とリラ急落もエルドアン・トルコ大統領のS-400導入が原因だ。
2年前の在韓米軍のTHAAD配備に対する中国の報復性圧力行使は17-18世紀に朝鮮と清の時代に戻った感じだった。まだ記憶に新しい。当時、中国の習近平主席は「THAADは悪性腫瘍であり、韓国への配備を断固反対する」と激しく非難した。韓国に対する中国の内政干渉は度が過ぎた。明洞(ミョンドン)などソウル市内から中国人観光客が消えた。中国人の反韓感情でロッテマートが中国から撤収する事態にまで発展した。中国は韓国産化粧品不買運動のほか、各種飲食品の中国通関審査も強化した。中国のTHAAD報復の余波はまだ回復していない。その習主席はすでに2014年にロシアと最新型S-400購買契約を結び、4月に最初の引き渡し分を受けて今回配備した。