ソウル建物崩壊、1カ月前に「亀裂」届出受理しながらも黙殺
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.05 08:45
ソウル龍山(ヨンサン)の4階建ての商業施設が3日、わずか2秒後に全壊した事故に関連して、龍山区庁が虚偽の釈明をしていたことが4日、明らかになった。事故1カ月前にこの建物に関連した苦情を受理していたにもかかわらず、事故直後に「そのような事実はない」と説明していた。住民からの激しい抗議を受け、龍山区庁はその時になって苦情受理の事実を認めた。あわせて、建物崩壊の危険を区庁に絶えず知らせる努力をしていたが「これといった措置がなかった」という住民の証言も相次いでいる。公務員の事なかれ主義が災いを大きくしたという分析がある。
4日、龍山再開発4・5区域の住民によると、先月初めに住民は漢江路(ハンガンノ)2街の4階建て建物に亀裂が入って傾いているため危険だという苦情を区庁に寄せていた。建物1階で食堂を経営しているチョン・ジェヨンさん(32)は「5月3日に大雨が降り、店の壁から木の合板とレンガが出てくるようになった」とし「区庁に電話で問い合わせしたところ、写真を送るよう言われたので9日にメールで苦情を申し立てた」と説明した。