【社説】今度は密陽で惨事、韓国は安全後進国のまま
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.27 12:27
慶尚南道密陽(ミリャン)のセジョン病院火災惨事は、韓国人がどれほど危険なところに暮らしているかをまたも如実に見せた。29人の命を奪った忠清北道提川ビル火災からわずか1カ月後、同じような惨事が再発した。給油船が釣り船に追突して15人が死亡し、新生児集中治療室の未熟児4人が病院の過失で死亡し、ソウル都心の宿泊業者の火事で6人が死亡した。すべて最近のことだ。
今回の密陽病院火災は体が不自由な患者や高齢の患者が多く入院していたため、大きな人命被害につながった。病院という特殊性を考慮して精巧な対応策があるべきだった。しかし現場で幸い助かった人たちによると、病院関係者の体系的な対応はほとんどなかったという。建物の管理人が適切に行動できず被害が拡大した提川火災と似ている。防災設備が十分でなく煙が一瞬のうちに広がった点も同じだ。提川のビルにはスプリンクラーがあったが作動しなかった。セジョン病院にはスプリンクラーがなかった。建物の規模が小さいため設置義務がなかったという。青瓦台(チョンワデ、大統領府)で会議があたふたと開かれ、行政安全部長官と各政党代表が先を競って現場に駆けつけ、多数の人員が投入された収拾本部が設置されたのも提川火災のコピー版だ。