【時視各角】ワシントンの韓米朝三角同盟論
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.07 11:48
最近のように「米国」「韓米」という言葉が冷遇される時代も珍しい。政府と青瓦台(チョンワデ、大統領府)、共に民主党など執権勢力には「反米政権」と呼ばれても反論するのが容易でない運動圏情緒が広まっている。反米それ自体を悪いということはできない。自由大韓民国の誕生と成長を支えた国は米国であり、この点に対して我々は感謝している。しかし世界のどの国も無視できないほど成長した韓国を思い通りに操ることができるという傲慢な覇権心理が米国にあるのなら反米で制御するしかない。
反米をする時はバランスも重要だ。反米が行き過ぎて親中一辺倒に向かい、機能している韓米同盟を「崩れてもよい」「平和が訪れるのに在韓米軍は正当か」(文正仁大統領特別補佐官)と言ってワシントンを刺激するのは愚かだ。このような反米は国の進路をがけっぷちに導く「脱線反米」に該当する。韓半島(朝鮮半島)での南北軍事均衡と東アジアでの米中日の戦略的安定を根本から揺さぶって彼らが何を得ようとしているのか気になる。筆者は「中国が兄、北朝鮮がその下の兄になって東アジア新覇権秩序を作れば、そこに韓国が加入して習近平帝国の保護を受ける」というのが脱線反米が目指す図ではないかと考えてしまう。