【コラム】「ナッツ姫」妹、チョ・ヒョンミン大韓航空専務式「甲」の憤怒
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.16 10:54
憤怒は火だ。こらえ難い。よほどでなければアリストテレスが『ニコマコス倫理学』で「しかるべき時に、しかるべき方式で、しかるべき間だけ怒る人は賞賛に値する」としただろうか。このように話したアリストテレスさえ内面の怒りはどうしようもなかったようだ。晩年に政治的状況のためアテネを離れ近隣都市のハルキスに亡命してから1年後に死去した。死因はストレス性胃腸病と推測される。
病的にしばしば怒る、あるいは激しく怒る人を見ると「憤怒調節障害」を疑う。憤怒調節障害は医学的に正確な診断名ではない。間欠性爆発性障害、境界性性格障害、敵対的反抗障害のようなさまざまな疾患の症状をまとめて呼ぶ用語だ。このうち憤怒調節障害と最も近いのが「間欠性爆発性障害(IED)」だ。取るに足りないことに突然怒ったり暴力を振るったりする。ストレスを調節できなかったり自尊感の欠如に苦しめられる社会的弱者で起きやすい。大韓神経精神医学会によると、韓国の成人のうち治療が必要なレベルの高危険群は11%に達する。