【時視各角】くみしやすいのが韓国か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.29 10:08
貿易戦争は力で語られる。相手が弱ければ踏みにじり、強ければ尻尾を巻く。中国が典型的だ。2000年韓中ニンニク紛争の時はどうだったのか。韓国が年間1000万ドル(約10憶6900万円)の中国産ニンニクにセーフガードを発動するとすぐに数十倍で報復した。年間6億7000万ドルに達する韓国製携帯電話とポリエチレン輸入を全面中断した。規範・手続きの無視、交渉さえ拒否した中国に韓国は結局、白旗を上げた。
米国には違った。2009年、オバマ政府が年間17億ドルの中国製タイヤに初めてセーフガードを発動した時、中国商務部は米国の国内法と手続きに沿って対応した。中国ゴム工業協会は「(米国産)農産物と自動車に(中国政府が)報復関税を課さなければならない」としたが、口先だけで終わった。
中国は米国の保護貿易にトラウマがある。遠くはニューディール政策を展開したフランクリン・ルーズベルト元大統領まで遡る。ルーズベルトは米国市場を封鎖してしばらくの間金本位政策をあきらめた。すると、銀価格が高騰して中国の銀価格も急騰した。今にすれば人民元高になったわけだ。そのせいで1934年、中国の商品輸出は3年前に比べて3分の1水準に減った。農業生産額は47%が減った。中国経済がほとんど壊滅に近い衝撃を受けたわけだ。