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【コラム】トランプ大統領と金正恩委員長の似ている点

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.26 15:50
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文在寅(ムン・ジェイン)政権は分断後に誰も足を踏み入れていない道を進んでいる。平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)後に合意した南北首脳会談、米朝首脳会談を成功させるために薄氷の上を歩いている。両会談の結果によって韓半島(朝鮮半島)の運命は変わる可能性がある。文在寅政権には機会であると同時に危機だ。それで多くの期待と同時に心配の声も多い。

両会談の最大の課題は韓半島の非核化だ。そのための第一歩は米朝間の不信感解消となる。米国は北朝鮮が本当に非核化するのか、北朝鮮は米国が体制を保証するのか、お互いを疑っている。米朝首脳会談で過去のように約束不履行を繰り返さないよう制度的な装置を作ることが課題だ。これが「運転手」の役割をするという文在寅政権の悩みだ。

 
予想される問題点を想定してシナリオは準備するだろうが、初めて歩む道であるだけに予想外の突発変数が出てくることも考えられる。したがって今はあらかじめ突発変数を心配したり予断したりはせず、とにかくぶつかってみようという覚悟で進まなければいけない。障害物を最大化させて戦々恐々とするのは消耗的だ。

トランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は観念的なものよりも実用的なものを好む方だ。トランプ大統領はこれまでの大統領が考えなかったことを行動で見せた。みんなが脅すだけで避けてきた中国との貿易戦争をトランプ大統領は始めた。トランプ大統領は「合法的な手段を動員して不公正貿易と戦い、米国の労働者を保護すると大統領候補時代に約束し、その公約を守るためにもう一つの重要な一歩を踏み出した」と述べた。さらにトランプ大統領は昨年12月、「エルサレムをイスラエルの首都と認める」と公式宣言し、世界を騒がせた。周辺の反発と攻撃があっても約束を守るという意志を見せた端的な事例だ。したがって米朝首脳会談もそのようにすると予想する。

金正恩委員長も似た面を持つ。金正恩委員長は昨年の「新年の辞」で「大陸間弾道ロケット試験発射準備事業が最終段階に達した」と明らかにした。そして昨年11月29日に核武力の完成を宣言した。自分の言葉を行動で見せようとした。金正恩委員長は2012年に執権した後、成果を重視するシステムを作ってきた。そしてそのシステムに適応する人たちを近くに置いた。そうでなく自分の利益だけを追ったりこびたりする人たちは容赦なく処刑したり革命化教育に送ったりした。

文在寅政権はこのような2人が積集合を作れるよう仲介しようとしている。2人の似ている点を違う点よりも浮き彫りにし、良い結果が出てくるよう知恵を集めることを望む。

コ・スソク/統一文化研究所研究委員/北朝鮮学博士

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