【時論】韓日関係のリセット、これ以上は先送りできない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.05 08:02
文在寅(ムン・ジェイン)政権の発足から相当な時間が経過したが、2016年末の釜山(プサン)総領事館前少女像設置問題で悪化した韓日関係は改善の兆しが見えない。平昌五輪の開会式に来た安倍首相と個別の食事の機会がなかった点、韓米連合訓練問題をめぐる葛藤は非正常的な韓日関係の現状を見せている。韓国は過去の問題と別の分野を分離して韓日関係を正常化するというツートラック接近をするが、日本は2015年の合意履行を促すワントラックの立場を堅持している。
両国は関係悪化による莫大な機会費用を考慮し、早期正常化の道を模索しなければいけない。文大統領は三一節(抗日独立運動記念日)の演説で「加害者の日本は慰安婦問題が終わったと言ってはいけない」と述べ、歴史の真実と正義に向き合うことを促した。一方、菅義偉官房長官は「合意違反だ」と強く反発した。「正義」を重視する韓国と「約束」を重視する日本の衝突といえる。